中国湖北省武漢市から広がりを見せた新型コロナウイルス は日本でも相変わらず猛威を奮っています。しかし、子供の感染者数は限定的で重症化も少ないように見えます。
これまでに流行ったSARS-CoV、MERS-CoV感染症でも実は小児の報告数は少なかったようです。もともとコロナウイルス は冬に流行る風邪ウイルスで4つの型があったのです。ほとんどの子供はおおよそ6歳までにこれらのコロナウイルス に感染するのですが、なぜSARS-CoV、MERS-CoVや新型コロナウイルス は子供の患者数が少ないのでしょうか。
子供の感染後の症状としては、発熱・せき・鼻水・鼻づまりなどのいわゆる風邪症状がおおく、1〜2週で回復することが多いようです。しかし、乳児では重症化することもままあるとのこと。新型コロナウイルス の感染のきっかけはACE-2受容体というところにくっついて始まるようですが、この受容体は肺や気管支などに分布しているものの、その発現時期がいつかはよくわかってないらしく、子供だとまだ発現してない可能性があってそれで感染しにくいのかもと言われてるみたいです。
ウイルス感染後、症状が出るかどうかは免疫反応が起こるかどうかで決まります。人間の最初の免疫は自然免疫であり、体内に入ってくる悪いもの対して何にでも攻撃をかけるのです。この自然免疫のいくつかの要素が子供では活性化されていて、感染しにくいのではないかと推測されています。
重症化に関しては過剰な免疫反応が原因と言われており、サイトカインストームという言葉が一気に有名になりました。子供ではこのサイトカインストームが起きにくいのではないかと言われてますがよくわかってないのが実情のようです。
まとめると
新型コロナウイルス は子供に感染しにくい傾向はあるみたいだけど、まだよくわからない
というのが実情のようですね。
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