帯に、誰でも実験できる「一生お金に困らない考え方」精神的自由、経済的自由、時間的自由を手に入れる!!手取り170,000円借金4,000,000円の大貧乏サラリーマンだった著者が知識投資で億万長者になった方法 圧倒的に収入を増やす稼ぎ方・使い方・貯め方
刺激的な文言が並んでいる。普通は、ここで「そんな話があるもんか」と思うところだが、本は最後まで読んでみないとわからないものだ・・
日ごろからYouTubeなどを拝見しているから、ある程度考え方ははわかるのだが、文字で読むというのはまた違った感じがするのかもしれない。
のっけから「サラリーマンが最も稼げない業務形態」と書いてあったりして、かなり尖った刺激的な本である。しかし、読み進めるうちにサラリーマンが多くの理不尽を飲み込んでサラリーマンを頑張っているのに、サラリーマンのメリットが享受できていないと大きな問題を指摘しているのがわかる。
サラリーマンのメリットとデメリット、フリーランスのメリットとデメリットを理路整然と比較して表現してあるためある意味冷静な目で見れるかもしれない。
資本主義の本質とは、この世はお金で評価される世界であると言うことです。
資本主義の勝利者であるお金持ちの下には人も情報もそしてお金も集まる、だからお金持ちはお金持ちであり続けるのです。
なかなか的を得た表現だと思われる。言葉にすると簡単だが実はめちゃくちゃ奥が深い。
SNSで似非ポエマーや似非アーティストになっているフリーランスで、その後お金持ちになった人を私は見たことがありません。お金持ちになるのはどんな時も、やりたいことをやりながらも、常に数字を追い、「数字を最適化するためには何をすべきか」を前提として行動している人です。
確かに言われてみればきっとそうなんだはず、今のところ自分にはわずかしかできていない感じがする。
儲かる土俵とは需要に対して供給が追いついていない市場のこと
ゼロイチでこれを作る事はかなり難しいような気がするが、既に存在しているものを探し出すのは可能かもしれない。
貯金に回そうと考えているお金で、本を買って読むなり、セミナーに参加するなり、人と会うなりして自分を変え、もっと稼げるようにならなければならない
なんとなく漠然と思っていたけれども、言葉にして改めて読んでみると全くできていないことに気がつく。
最終的に信用できるのは、世の中の変化に対応し生き残るために役立つ力。つまり、自分の頭脳や影響力といったものに集約される
本当にその通りだと感じる。2020年新型コロナウィルスのおかげで世界の考え方は大きく変わり、古い体質で無駄なものは消える運命にある。若者にはチャンスかもしれないが、古い体質の中で努力して生き残った人間にとってはかなり辛い状況である。そう考えるとエイジングという敵と戦いつつ、若者にも負けないポジション争いをするのは寝る暇がないということかもしれない。
お金を使わなくても成長できる
お金さえ払ってしまえば、後は自分が何をしなくても相手が手取り足取り教えてくれると考えているとお金持ちのカモになってしまう。自分が何を学ぶべきか、どんな学びを得られるか把握せずに金を払うのは問題だと定義されている。言われてみればその通りなのだがなかなかその領域に達しない。そのため行動しない。というパターンになってしまいそうである。
インプットは「負債」である。知識を本当に自分のものにするには意図的にアウトプットの機会を作ることが大切です。
自分の本業を振り返ってみれば、確かにアウトプットすることが前提でインプットをかき集めることが多い。しかし仕事以外のことでアウトプットを前提に知識を入れる事はあまりないかもしれない。副業と言うのは、日々五感として捉えられるものを何らかのアウトプットとしてマネタイズすることなのかもしれない。頭でっかちの評論家にだけは死んでもならないようにしよう!
人脈をアップデートせよ!何年も同じ人間関係が続いているのは成長してない証拠である。
新たに勉強の時間を作りつつ、格上の人たちと会う時間を増やすには得るものの少ない人付き合いの時間を減らしていく必要があります。
これはかなり耳が痛い話です。過去の思い出を懐かしむためだけの付き合いについては、あまり推奨できないといった考えのようだが、確かにそうかもしれない。しかし、完全に捨てきれるものでもない。地方都市の私立の学校の卒業だと地域経済を担う企業の後継も多く、仕事と同級生の境目が少し曖昧なところもあるように感じる。いずれにせよ自分より格上の人物と会うことが、成長につながる事は真実だろう。そしてもう一つ重要な事は、格下でありながら格上の相手をインスパイアできるかどうかを考えていくことだ。
小労所得を無限に増やす!商流を上げて収入を増やす!発注する側に回る!
自分しか持ってないスキルでマネタイズしている場合、発注すると言うのはなかなか難しいかもしれない。数少ない同じスキルを持っている人間を探し出し、商流を上げると言うことになるのかもしれない。
自分の知識や経験は「陳腐化」すると言う事実
自分の立場を脅かすものが出てきたときに拒絶する「老害」
頭ではわかっているはずであり、日々の生活で周りを見た見渡しても、この「老害」と既得権益については非常に感じる。自分自身もすでに「老害」が部分的に存在することが自覚できる。温故知新という言葉があるが、少なくとも知新に関しては今後いっそう必要になるであろう。
自分の商品を作り込む
自分のブランドやそのブランドイメージと紐付いた商品を自分の影響力を武器にして売っていく
この部分に関しては全くできていない。そもそも自分をブランド化しすぎると風当たりが強くなり、心労が大きくなるのが問題だ。このあたりが、この本が勧めている内容を受け止められる対象層を一定程度狭めているのは確かだろう。
そうは言っても、極論すると著者の言うとおりであり、1つの大きな道筋が示されている本だと感じる。
ダイレクトレスポンスマーケティング(DRM)を使いこなす
売り手と購入候補者とのクローズなやりとりを重ねることで購入候補者が商品を購入するまでのマインドブロックを削り取っていく
この著者とは関係がないが、この半年の間にとあるメールマガジンにマインドブロックを削りとられ、ついに500,000円近い情報商材を買ってしまってキャッシュフローで死んでしまった(爆)
どうも罠に落ちる方が得意な凡人からは逃れられそうにない。メモリもCPUも劣化してしまった今、自らの商品価値は「化石」しか残ってないのかもしれない・・・
幸せになるのにお金と言うツールから考えてみると、「ある程度」は必要になってくるのと考える人の方が多い。「ある程度」がどのくらいなのかは人によってそれぞれだろう。自由な時間も自由なお金もない状態から考えれば、まずはここをどうにかするしかないのだが、その改善のためにこの本は非常に役に立つと思う。
2020年12月30日
コメント